担当: | 小畑友紀雄 |
中本賀寿夫 | |
原田 慎一 |
この度「生体機能と創薬シンポジウム 2012」を神戸の地で開催できますことを、まことに光栄に存じます。本シンポジウムは日本薬学会薬理系薬学部会の主催で、「生体機能の研究が創薬の基礎研究として、逆に創薬研究が新たな生体機能を解明するツールを提供することで、両者が補完しながら進歩を遂げてきていることを明らかにする」ことを目的の一つにしています。したがって、本シンポジウムの実施によって、基礎研究の重要性を踏まえながら臨床での応用を期待し、臨床の結果を基礎研究に当てはめて創薬に関する情報を発信することで、薬理系薬学領域の研究のさらなる発展に寄与できることが期待されます。
本会の特別講演は、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の西堀正洋先生に「抗 High Mobility Group Box-1 抗体による脳梗塞、脳外傷、脳血管攣縮治療」の演題にてお願い致しております。シンポジウムでは、中枢神経・呼吸器・心血管・内分泌の 4 つのテーマについて、基礎から臨床研究までを視野に入れ、薬理学の発展に寄与できる情報を形成・発信することを目指して企画致しました。さらに、フリーセッション(一般ポスター発表)、薬理学系新任教授紹介などの企画も予定しております。会員、非会員に関係なく、若手研究者、学生を含めた多くの先生方に演題をお出しいただき活発なご討論をいただけるよう、何卒よろしくお願い申し上げます。特に、今回は国公私立薬学の薬理学関連教科担当教員会議と連動しての開催ですので、多くの教員の参加も期待しております。また、神戸はエキゾチックな雰囲気のあるエリアであり、学会以外でもお楽しみいただけるものと思います。どうぞ多くの先生方がお集まりくださり、本シンポジウムを盛り上げていただけるよう、心からお待ち申し上げます。
末筆になりますが、日本薬学会薬理系薬学部会の主催するシンポジウムとして、今後さらに発展することを祈念しております。